【徒然なるままに】みんな『大長編ドラえもん』を求めている

先日、『映画ドラえもん のび太の宇宙漂流記』という作品をアマゾンプライムビデオで見た。

内容は、「UFOにさらわれたスネ夫ジャイアンを助けにのび太一行は宇宙へと出発するが、そこで様々な困難に遭遇する」というもの。

最初は、藤子不二雄氏が原案ではないので、そこまで面白くもないのかなと思っていたのだが、ふたを開けてみると結構面白い作品であった。大長編ドラえもんらしい、ギャグとスリルが複雑に絡み合い、そして単純な好奇心で満たされるような冒険劇であった。

 

『大長編ドラえもん (Vol.19) のび太の宇宙漂流記』|感想・レビュー・試し読み - 読書メーター

 

皆さんの好きな映画ドラえもんは何か。

人気どころは、「鉄人兵団」とか「日本誕生」あたりであろうか。

私は、「ブリキの迷宮」と「パラレル西遊記」が好きである。少し少数派であろう。

 

昔から、「映画ドラえもん」は子供たちにとって、スリルと冒険心を与えるものである。都市化が進み、身近に自然があふれるところがない昨今の子供たちにとって、ひと夏に一度、不思議な道具と、頼れる仲間、そしてのび太の機転によって進められるドラえもんの冒険劇は、素晴らしく記憶に残る。

それは、大人になった昔の子供も変わらない。

 

最近、私はゲームにもはまっているのだが、「ゼルダの伝説ティアーズオブキングダム」は名作であった。子供のころに求めていた、「不思議な力を使って解決する冒険劇」を自分の手で行えるようになったのだから。

ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム | Nintendo Switch | 任天堂

全世界で最も売れているゲームはなにか。「マインクラフト」である。ブロックを組み立てて街を作ったり、洞窟探検や地獄の世界を旅する。

昔のゲームは2Dで、良くも悪くも自由な冒険はそれほどできなかった。「ゼルダの伝説」シリーズは自由な冒険が売りだが、技術的な要因で、そこまで自由にもできなかった。

しかし、最近の技術はすごい。「ファンタジー」を感じることは、昔ほど難しくはなくなった。

 

売れているゲームは、みな「大長編ドラえもん」に通じるところがある。それは、「ファンタジー」と「冒険劇」だ。自分で考え、生み出し、不思議な世界を冒険する。そのような世界観が万人に受けるのだろう。そして、その価値観は「大長編ドラえもん」によって生み出される。

 

大長編ドラえもん」は素晴らしい。みんなの心や価値観にまでその価値は敷衍している。そして、そこには「悪」がない。純粋な冒険心があるだけだ。

 

今後、世界が発展し、豊かになる一方で、ときには紛争が起きることもあるだろう。そんなときでも、「大長編ドラえもん」はみんなの心の中にある。不思議で、スリルがあって、絆と友情とドラえもんがいる。選択に迷ったら、「大長編ドラえもん」に聞いてみると良い。きっと、素晴らしい道を提示するだろう。

ドラえもん に対する画像結果